2006年03月08日

【御身御大事に】カワムラの傷病歴〜7

カワムラです。

傷病歴その7は、12歳。
昭和52年ごろでございます。


…………………………………………………………………………
【カルテ7】
生後114ヶ月ごろ→神経性脱毛症
…………………………………………………………………………


いわゆる円形ハゲというやつです。

カワムラは思春期の入り口に立ち、
何もかもに神経質になっていました。

当時、カワムラは勉強が好きな子供でした。
教科書はもちろんのこと、
百科事典を濫読していました。
かのホリエモンと同じだったりします。


田舎の小学生というのは、読む本に飢えています。
小学校の図書室など、たかが知れています。
そしてカワムラの生まれた町には、本屋というものがありませんでした。
当時のカワムラのあこがれの言葉は「神保町」。
察してやってください。


趣味、勉強。
そして読書。
カワムラの小学6年生時代は、ひたすらにまじめでした。
今とは大違いです。

さて。
そんなカワムラに障壁が現れます。
それは、身近な幼友達でした。


「カワムラは、付属の中学に行くんでしょ?」

付属とは、まるまる大学付属中学というやつです。
いわゆる田舎エリートの登竜門ですね。


カワムラにそんな気は、サラサラありません。
遠いし、めんどくさいし、どうだってよかったのです。


しかし、友達達は信じません。
「またまたー絶対行くよ」

その理由は?
「えーだって。いくと思う。勉強好きだし」

だからさ、それが何か?
「ねえねえ、行くんでしょ? うちのお母さんもそう言っていたよ」

あのね、あんたのかーちゃんっていったい。
「だからさー、私にだけは教えてよー」

だから何を?


ただでさえ神経質な思春期のカワムラ。
毎日、幾人もの人からの問いかけに、頭をかきむしっていました。


田舎って言うのは、話題が少ないんです。
ましてや、たかだか21名ほどの同級生とその母親、
都合42名の共通の話題なんて、皆無に近い。
そこに沸いて出た、カワムラ付属中学進学騒動。
あっちでコソコソ、こっちでニヤニヤ。
あーうぜーってガン飛ばせって話は、
百科事典には載っていませんでしたし。


勉強したい、本も読みたい。
しかしそれをすればするほど、心無い噂話は広がり続ける。
挙句に、他県に引っ越して進学する話まで、
まことしやかに流れ始めました。

カワムラは頭をかきむしり続け、
少しずつ髪の毛が減っていきました。
ある日気づくと、左耳の後ろに、
名刺大程度のハゲができていたのです。


最初に気づいたのは母。
すぐにバスを乗り継いで、二人で街中の皮膚科に行きました。
光線治療とホルモン剤の投与。
毎週来いといわれ、カワムラはバスで1時間半かけて、
その皮膚科に通いました。


くしくもその皮膚科は、付属中学に隣接する場所にありました。
カワムラが「こんなしちめんどくさい場所の学校、死んでも行くかっ!」と
改めて固く誓ったのは言うまでもありません。


かくて3ヶ月。
カワムラの髪は、ちょぼちょぼと生え始めました。


やっと卒業式には間に合いました。



それにしても、恐るべき田舎の噂話。
カワムラは高校卒業後、東京に住み始めたとき、
その無関心な空気に心から深呼吸したのでした。



……それでは皆様、御身御大事に。




posted by corpoスタッフ at 15:14| Comment(0) | TrackBack(1) | 御身御大事に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: こどもの中学受験は親のつくる環境で90パーセント決まります。あなたは何をしてあげられますか?
Weblog: 中学受験研究会
Tracked: 2006-04-27 16:33

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